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執筆者の写真京都カラスマ大学

今日も京とて、お番茶日和|京都カラスマ大学学長日記(2/9)

更新日:2021年4月26日


2月1日(月)
インタビューのおしごとで、久々の奈良ホテル。エントランスで平熱確認。カメラマンさんと一緒に少し早く現場に入って、ゆるりとランチしながら近況報告。6年前の今日も一緒に豊後高田で取材してたよね、懐かしい。この日のインタビュイーは、お会いしたことはあるけど、これまで深くお話を伺う機会のない方だったので、とても楽しい時間。奈良のタクシーのドライバーさんのビニール囲いが、京都のそれと方法が違った。夜は、話題沸騰のClubhouse、5日目にしてモデレーターに挑戦してみた。

こんにちは。NPO法人「京都カラスマ大学」学長の高橋マキです。この日記の趣旨は初日の日記に書いているので、合わせて読んでもらえたらうれしいです。


2/1の日記を書きかけのまま、なんと8日も経ってしまった。ああ、1月は行く2月は逃げる。ゆっくり追いかけよう!


さて、今日の課題。


雑談しましょう

みなさんは、リモートワーク、してますか? 私の本業はフリーランスのライターで、そのクライアントのほとんどが東京の会社。これまでもずっと、打ち合わせのために新幹線に乗るということは基本的になく、電話やメールでおしごとのやりとりをするのがあたりまえだったので、実はリモートワーカー歴約20数年!ともいえます(笑)。


そんな私が昨春からのステイホームで困惑したのが、zoomを使ったコミュニケーション。なんだろうこれ。みんなが正面向いてて、タイミングを気遣いながら発話しなくちゃいけなくて、なんだかコミュニケーションできてるようなできてないような。もやもやもや。スマ大の授業も、対面授業ができないならすみやかにオンラインにシフトするというのが一番シンプルなんだけど、、、何かがひっかかっていて踏み出せない。何が気持ち悪いんだろう。


そんなときに、しばらくぶりに事務所にやってきたボラスタのおしらさんがこういったのです。「仕事関係の人以外としゃべったの、数ヶ月ぶりかも!」。おおお、答えはそれだ!zoomって、雑談に向いてないんだよ。今、私たちに足りないのは、雑談なんだ。


そう思っていた矢先に、Clubhouse(クラブハウス)というあたらしいSNSが日本に舞い降りた。


今はまだ、iPhoneユーザーしか体験できていないというのはもどかしい限りですが、あちこちで噂になっている通りの音声ソーシャルメディア。


しかも、これまでのSNSとは違い、なんと「小さな声」が似合うことか。


テレビで報道された後の数日は、廊下がぎゅうぎゅうで部室(クラブハウス)までたどり着けない(サーバーがダウンした)こともあったけれど、どうやら、運営チームが10人でやっているなんて話を聞いたら、「そんなこともあるさ」と優しくなれる(笑)。インターネットを使う最新のツールなのに、「招待制らしい」とか「シリコンバレーらしい」とか、すべて情報がクチコミなのが、そこにもじんわり人の体温を感じたりして。スマホのなかった時代は、木屋町のバーにいると、誰かが威勢良く扉を開けて「今、あの店に〇〇さんがいてるで!」なんてわざわざ伝言を届けに来て、お客さんが一斉にその店にハシゴする(元いたバーは空っぽ)、なんてことがあったな、そういえば。忘れてた、あの感覚。


いいなあ、Clubhouse。いいなあ、雑談。


でも、雑談というのは意外と難しい。ある種の経験や社交性が問われるのかもしれない。それゆえか、いつしか「相互フォローしあうための無言ルーム」というのが生まれたりしたのも、また興味深い。これって、日本独特の発生をしたらしいのだけれど、私には名刺を交換し合うことが目的になってしまっている異業種交流会(カラスマ大学の授業では絶対にそうならないように、実は細心の注意を払っています)のようにも思えて違和感が。今は、オフィシャルからも「相互フォローだけを目的にするのは、意味がないからやめようね」というルールが発表されています。


Clubhouse、ぜひ使ってみてください。「あなたがいれば、カタチが変わる。」というカラスマ大学の理念そのものがそこでは体現されています。あなたが勇気を出して発した小さな声が、遠くの知らない誰かに届いて、響く。その積み重ねが未来を動かしていく、ということがとてもシンプルに体験できると思います。


Clubhouseの登場。それは私にとっては、カチッと音を立てて、時代が未来に進んだ気がした瞬間でした。


さぁ、雑談しましょう。小さな声で。


 
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