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執筆者の写真京都カラスマ大学

【授業レポート】「賑」編〜「下京暮らしの手帖」と一緒に歩く京都のまち

更新日:2022年9月29日

※2021年10月30日(土)開催「下京暮らしの手帖」と一緒に歩く京都のまち〜「賑」編の授業レポートです

 

SDGsの視点で見つめる 日常が変わる マイクロツーリズムのまなざし

こんにちは。ボランティアスタッフに初挑戦の吉田です。


10月30日(土)の午後、秋晴れの中、下京暮らしの手帖ーGoodneighbors Noteーを持ってまち歩きをしてきました。


今回は、大丸京都店のショーウィンドー前で待ち合わせです。

緊急事態宣言も解除され、賑わいを取り戻しつつある週末の四条通。


久しぶりの対面授業ということもあって、いつも以上にドキドキします。


14時に皆さんが揃い、オープニング。

ボランティアスタッフを含めて12名。

女子大生から年配の男性まで、多様な方が集まりました。


簡単な自己紹介と今日の流れを説明。



オープニングの後は、各自「下京暮らしの手帖」を持って、まちに散らばります。

基本は単独行動。困ったら、手帖のことばをヒントに、次の一歩を踏み出します。




私は密かに「スマホには頼らない」というマイルールも決めました。


職場は下京区なのですが、生まれ育った場所ではないので、通り名やお店に詳しい方ではありません。今まで知らなかった道を通ったり、昔に行ったことのある懐かしいお店に入ってみたり。


およそ2時間の、京都ショートトリップ。下京全体ではなく、今回は、市内屈指の「賑わい」エリアを歩くのがお題です。


途中で、ふと、海外でバックパッカーをした時のことを思い出すほど新鮮な感覚でまちを眺めることができて、近場で過ごしているのに、ぜいたくな時間だなと感じます。





16時。再び大丸京都店に戻り、今度は屋上の芝生「ことほっとてらす」で再集合です。


大丸の屋上がこんな素敵な芝生空間だと、初めて知りました。私だけでなく、半数以上の方が「知らなかった」とのこと。


この日は「KARASUMA大茶会」というイベントも行われていて、ちょっと賑やか。京都外国語大学〈トワエモア〉の学生さんたちが提供されていたピクニックセットをお借りして、なんだか楽しい感じに。


ここで、それぞれにどんな出会い・気づきがあったのか、みんなで分かち合いました。





たとえば…


【Action15 ホテルでしばし旅人の気分を味わってみよう】

「音楽をやっているので、ずっと興味があったライブハウスに初めて足を運ぶことができました。そのあとは、こちらも初めてだった「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」のロビーの中庭で、ただただ何もしないぜいたくな時間を満喫しました」(社会人・女性)

学長のインタビュー記事に「余白の時間を大切に」と書いてあったのを読んで、参加してくれたそう。「何もしない」って、働き盛りの私たち世代には、めちゃくちゃ大切。ちなみに、「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」のロビーでは、「下京暮らしの手帖」を展示してくださっています。「GOOD」なつながり!



【Action08 下京区内にある4つの百貨店を買いまわってみよう】

「普段、デパートにはトイレを借りるくらいしか行かないけど、これを機に4つの百貨店の全フロア回ってみた。子供の頃の記憶では、屋上には遊園地があったりする楽しい場所なのに、喫煙所になっていたりしてちょっと寂しかった。芝生がある大丸は、満点。水を使わないエコなトイレなんかもあって驚いた。でも、店内では自分が異質な存在であることを自覚した。私にとって、デパートは別世界だ」(シニア・男性)

屋上遊園地やファミリー食堂、家族との思い出。シニアの方々にとって、やはりデパートは特別な場所なんですね。



【Action20 下京区内の銭湯に行ってみよう】


「行きたかったロースターでコーヒーを飲んで、しばらく公園探し。日頃の疲れもあって、最後に銭湯の “五香湯” に入ってきました。お風呂に入ったら喉が渇いたので、醒ヶ井の水を飲んできました。むっちゃ美味しかった!!」(社会人・女性)

「銭湯に入ってきました」のところで、男性陣から「あちゃー、負けた〜」の声が。笑。確かに、いちばん「オトコマエ」な発言だったかも?笑。五香湯は、今回のエリアからはちょっとだけはみ出した場所ですが、楽しかったなら、それでよし!


【Action16 下京区内で井戸水を探して飲んでみよう】


「初めから井戸水を探して歩いたけど、見つからなかった。でも、探しているときに、思い切って地元の人の道を尋ねてみたら、親切に答えてくれて嬉しかった」(大学生・女性)

海外旅行では旅人として道を尋ねることができたのに、普段のアクションとして「道を尋ねる」のは別の勇気が必要だった、という発見。何人かの頷きもありました。なるほどねー。




【Action25 読めない町名、気になる町名の、歴史やいわれを探ってみよう】


「職業柄、知ってる方だと思ってたけど、まだまだ知らない町名に出会えた。高材木町って、、、夕顔町ってまさか源氏物語の、、、といわれを想像してみたり、調べて納得してみたり」(社会人・男性)

予習もバッチリ!あらかじめ、手帖に付箋をたくさん貼って参加してくださいました。手帖とまちを一緒に写真に撮る作戦も、大成功。Facebookにも詳しいレポートを載せてくださったので、カラスマ大学のページに転載しています(写真も拝借しました)。最後の1枚に、えもいわれぬ達成感が感じられます。



【Action18 下京区にはどんな川が流れているか地図で調べて歩いてみよう】

「まず、百貨店の屋上から大文字が見えないか、チャレンジしてみました。とにかく端っこまで行ってみようと思い、高瀬川の五条あたりで沿いでぼんやりしてました。ここは「賑わい」エリアということだったのに、青、黒、白?と、鷺がいっぱいいて、まちなかの生き物の多さに驚いた」(社会人・男性)

地元ではないとのことで、「屋上にお稲荷さんが祀ってあるのが、京都の百貨店らしいのかな」と感じたそうです。みなさんのまちでは、どうですか?



多様な歩き方に、多様な気づき。

それぞれ、実りのあるまちあるきになったようです。


最後はクロージングと集合写真。


高橋マキ学長から、「今日歩いた場所、感じたことと、地球規模の大きな課題であるSDGsがどうつながっているのか、ぼんやり考えてみてもらえるとGood!」と〆の言葉。





で、解散。


と思わせてからの、2次会(こういうの、久しぶりの感覚ですねー)。

近くのタピオカ屋さんへ繰りだして、今日の思い出を語り合いましたとさ。



次回は、11月27日(土)~歴編~。下京区の南東部を歩きます。


ぜひご参加ください。








レポート:吉田

写真:うえ、白倉、吉田、Special thanksいしざきさん



追伸)


下京区のことや自分が暮らす/働くまち(ご近所さん)のことで、「こんな風に楽しんでるよ」「こんなことが知りたいんだよね」ということを気軽にコメントできるLINEオープンチャットを作りました。


気になっていたけど授業には行けなかった〜という方、ぜひご参加くださいね!

 

京都カラスマ大学からのお願い

現在、カラスマ大学の運営は人件費ゼロで行っています。無償のボランティアには限界があります。どうかみなさんで少しずつ、京都カラスマ大学の活動を支援してください。寄付の方法は3つです。


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