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執筆者の写真京都カラスマ大学

【授業レポート】京都大学アカデミックデイ2022ツアー

更新日:2022年9月29日

※2022年6月19日開催「京都大学アカデミックデイ2022ツアー」の授業レポートです。

 

こんにちは!ボランティアスタッフのおしらです。


京都大学125周年記念と合わせて、3年振りのリアル開催となった「京都大学アカデミックデイ2022」。例年とは異なり、ロームシアター京都が会場です。


「スマ大の授業の日に(13年もずっと!)晴天をもたらす」学長の念力と、皆の高揚感による上昇気流が生じたのか、雨の予報にもかかわず奇跡的な晴天に恵まれました。


文理問わず約100名の多様な研究者との対話挑むのは、小学3年生から60代まで、計15名。いつもの授業にも増して、大変多様なメンバー。


「年齢はバラバラですが、今日はみんながカラスマ大学のクラスメートです」


これぞ、京都カラスマ大学!



会場で手にしたパンフレットには、対話形式に合わせて、「研究者と交流して聞く」から「研究者の対話を聞く」まで4つのプログラムが用意されていました。


我々は3つのグループに分かれ、前半2時間は各グループ単位でプログラムをめぐり、後半1時間で感じたこと、学んだことの共有を行ないました。再集合までの2時間を、どう巡るか。各チーム、知的マラソンの始まりです。


学問分野は、生命科学、工学、医学から経営科学、国際研究まで様々。どこからどう巡るか、ハジメマシテ同士のチームでちょっとモジモジしたり、気を使ったりしつつ、お互いに個性を認め合いながら考えていきます。



私のチームは、ものづくりの素となる、テック系の縦走で意気投合。ものの成り立ち、そのもの自体の活用方法を咀嚼しつつ、研究者のみなさんに質問してみました。質問が次の質問を生み出す、リアルの学び合いの磁力を感じました。




12時半に再集合。会場はアカデミックデイの貸切ということなので、素敵なタペストリーのかかる階段の踊り場を拝借。TED風(?)に、ラフに座ってみることに。



後半の学びの共有時間では、各自が「○○だったで賞」と題し、自身の学びを整理した後、各チームで意見を整理・集約。知るから理解するまで、レベルが引き上げられ、また異なるチームの学びの追体験ができる場となりました。



コーディネーターが「さあ、各チーム発表してください」というや否や、「はいっ!」とすかさず高く手をあげたのは、若さあふれる勇敢なトリオチーム。その前向きな姿勢、堂々と簡潔に自分たちの気持ちを伝える発表の態度に、他のチームも気合が入ります(笑)。




続いて、こちらも小学3年生。

「アントレプレナーで人の心が良く知れたで賞!」

男女だけではなく、トランスジェンダー、ノンバイナリーといった人々が個性を持っていることを知ることができた。


このブースには、他のチームからも賞が付きました。


「LGBTQが京都大学での研究になるという驚き、発見がありました。アントレプレナーとは、『こうあるべき』を変える人なんだということがわかりました」



他には、


「偏光板 不思議だったで賞!」

波と粒の両方の性質、光子という性質を持つ光に対し、半透明の2枚のプラスティック(偏光板)を組み合わせると、光が消えるのはマジックみたいだった!


「アフリカのトイレよく考えてるで賞!」

アフリカの農村では、し尿分離で公衆衛生と食糧生産を両立する仕組みを作っていた!



そして、


ナノ単位で素材の大きさを変化させることで光の3原色(RGB)を作り出し、光を発するTVから光を吸収する太陽光発電まで実現する素材とものづくりに魅了されたチームから、「光り輝き賞!」「量子の光が未来を照らすで賞!」「ナノが化けたで賞!」のアカデミー3賞。




各自、惹かれるテーマの違いがとても興味深かったです。


前半の巡り方から、自由に回るチーム、出会い系、子どもが興味を持ちそうなテーマ、技術系テーマをめぐる特徴が現出。様々な学びの仕方があることに気付かされました。


「このまま、うちの研究室に来ませんか?」と会場でヘッドハンティングされたり、「将来、入る研究室を決めた!」という受講生もいたようです。




研究というと敷居が高くなりがちですが、アカデミックデイで私たちが対話した京都大学の研究者たちの取り組みは、どれもちょっと面白いこと。そして、それは私たちの生活とも地続きであることを知る場となりました。


子どもも大人も好奇心とペンを持ったら、なぜなぜ博士になれる。皆の力を借りることで、自身初体験の知的マラソンを無事完走できました。


レポート:おしら

写真:うえ、

special thanks:三國さん(トイカメラ)


 

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