※2022年1月22日開催「下京暮らしの手帖」と一緒に歩く京都のまち〜「暮」編の授業レポートです。
こんにちは!ボランティアスタッフのみやっちです!
今回の授業の集合場所は「河岸ホテル」。京都中央卸売市場すぐにある新感覚ホテルで地下にはアートギャラリーがあり、個性的な京都stayをしたい方にオススメです。簡単なレクチャーののちに、さっそくまち歩き、スタート!
私は、「action33:下京区の地図のアウトラインを実際に歩いてみよう」のカードを手に、下京区の境目を目指して西へ。
でも、歩き始めてすぐに、焙煎屋に出会いました。名前は「竹中珈琲」。入ろうか躊躇してる私を横目に、他の参加者の方が「ごめんくださーい」と入っていくので、一緒に中へ。
コーヒー豆の良い香りが、緊張を解してくれます。 店主にお話を伺うと、前職を退職後にこの店を営み始めたとのこと。
今はコーヒーのきめ細かさを活かしたいのと、人と触れ合うことで感じとってほしいとの思いから、特別支援学校にもコーヒー豆を納品してるそうです。私も仕事で障害者支援を行っているため、今後とも繋がりたいと思い、連絡先をちょうだいして、再び下京区の西の端っこを目指します。
途中、八百屋さんに寄りながら( action27:八百屋さんで季節の野菜を買ってみよう)歩いていくと、七条通で閻魔大王様に遭遇しました。
ここは「七条えんま堂」といい、閻魔大王様の左右に十王像(生前における罪を断罪する裁判官))がおりまして、なんと鎌倉時代から存在してます。私たちがご住職にお話をうかがってる間も、通りがかりに頭を下げていかれる住民がたくさんいらっしゃいました。 地域の方々によって守られながら、脈々と受け継がれていることがわかります。ご住職も、近所の住民であろうがなかろうが、コミニュティースペースとして拠り所になれば、とおっしゃていました。 急にお邪魔したにもらかかわらず、こころよく迎えてくださったのはそのような想いがあるからではないかと考えました。
さて、えんま堂を後にし、またさらに西へ。西大路通を越えると、ようやく右京区との境界付近に辿り着きました。折角だからピッタリ境目に立ちたい!と思い、Googleマップを手がかりに、通りすがりの地域の方に聞いて、境界線を見つけることができました。写真を撮り、時計をみるとなんと再集合時間の16時まであと少し!慌ててもと来た道を戻りました。
なんとか間に合い、河岸ホテルの1階カフェでコーヒーと紅茶を飲みながら、みなさんと行った場所や感想をシェアします。
印象に残ったのは「action02:できれば昼下がり、下京区内の気になる商店街をのんびりと歩いてみよう」を実践した大学生の「商店街がこんなにあたたかいなんて思いもよらなかった」という言葉でした。どうやら地元の閉鎖的なイメージが先行して、京都に暮らしていても、なかなかご近所との接点が作れなかったそうです。また、もう一人の大学生は、あまり歩かず、刃物職人に出会ってずーっと話していたそうで、歴史やきっかけや各々の想いを話せてよかったと言ってました。
学生にとって近場の個人店で顔なじみになり、自然と互いに安否確認しあうような経験は少ないと思います。ましてやコロナ禍において人と人とのリアルな接点が強制的に立ち切られる中、今回の街歩きに参加したことで、まちのあたたかみや人と繋がる勇気と安心感を切実に感じたのではないでしょうか。
実は、私もローカルな商店街の近くで育ったことがなく、幼い頃からずっと、買い物は常にショッピングセンターやモールでした。商店街そのものが新鮮です。
確かに、ついでに映画を観てご飯も食べられてゲームセンターがあって……なんでも揃って楽しいのは変わりありません。しかし、一つひとつが独立していて正直不便だけど、専門に絞って店を営んでるからこそ店主は自信のある商品を扱い、お客さんもそれに関連する会話をしたくなるーーそんな日常の営みの繰り返しが行われる環境が、まだまだ下京区には沢山あるのだなと感激しました。
たまには私も、近所の商店街や個人店にお邪魔して「おすすめは何ですか?」から入って行きたいと思いました。 ささいな会話から始まる、新しいつながりとあたたかな居場所が待ってるはずです。
この授業から、そしてこのレポートから、繋がりのきっかけが生まれますように。ではでは。
レポート:みやっち
写真:うえ
追伸)
下京区のことや自分が暮らす/働くまち(ご近所さん)のことで、「こんな風に楽しんでるよ」「こんなことが知りたいんだよね」ということを気軽にコメントできるLINEオープンチャットを作りました。
気になっていたけど授業には行けなかった〜という方、ぜひご参加くださいね!
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